vol.161鈴木聡すずき・さとし/「ラッパ屋」主宰・脚本家・演出家。
1959年東京都生まれ。早稲田大学卒業後、広告会社・博報堂に入社。コピーライターとしてヒット作を多数生み出す。83年サラリーマン新劇喇叭屋(現ラッパ屋)を結成。現在は、脚本家として幅広く活躍。代表作は、ミュージカル『阿OKUNI国』(木の実ナナ主演)、松竹『寝坊な豆腐屋』(森光子・中村勘三郎主演)、パルコ『恋と音楽』シリーズ(稲垣吾郎主演)、NHK連続テレビ小説『あすか』『瞳』、東海テレビ連続ドラマ『ほっとけない魔女たち』など。ラッパ屋『あしたのニュース』、グループる・ばる『八百屋のお告げ』で第41回紀伊國屋演劇賞個人賞、劇団青年座「をんな善哉」で第15回鶴屋南北戯曲賞を受賞。

第1回「背伸びすることでつかめるもの」


今回のゲストは、劇団「ラッパ屋」主宰かつ、脚本家、演出家の鈴木 聡さん。博報堂に勤務しながら、劇団を立ち上げ、そのどちらでも実績を残しました。そんな彼の青春時代は、憧れの存在に近づくために背伸びすることが多かったようです。無理して背伸びすることで得られたものとは何だったのでしょうか。
今月の「BRAND NEW COSMOPOLITAN」では、マレーシア・クアラルンプールの経営コンサルタント、立花 聡さんと早川洋平の対談の一部をお届けします。

第2回「芝居と仕事の相乗効果」


大学卒業時に、演劇の道を1度はあきらめ、博報堂で働き始めた鈴木さん。勤務しながら、劇団サラリーマン新劇「ラッパ屋」を立ち上げた経緯とは? 仕事と両立させるうえで「ぜったいに手を抜いていると思われたくなかった」という鈴木さんがしたこと。演劇をやることで仕事に与えたよい影響とは?
「教えて早川さん」のコーナーでは、「仕事や趣味で始めたことに飽きることはありますか?」という質問にお答えします。

第3回「ひらめきが降りてくるクリエイティブ・ハイ」


視聴率が求められ、多くのひとの共感を得る必要があるテレビドラマ。テレビにはない新鮮な表現が求められる演劇。見たがっていない人たちの心をつかむCM。異なる違うジャンルのものを手がけてきた鈴木さんに、それぞれの表現の特徴と、生み出すときの苦労を伺いました。
今月の「ヨイコトヨイモノ」では早川洋平お気に入りの小説をご紹介します。

第4回「なぜ日本の男性は芝居を見に行かないのか?」


ロンドンやブロードウェイでは、演劇は市民にとって身近なものです。しかし、日本では、とくに男性にとっては敷居の高いものになっています。客層の半分が男性という珍しい劇団「ラッパ屋」主催の鈴木さんに、日本の演劇界の課題について伺いました。
「教えて早川さん」のコーナーでは「海外出張で得たいちばん大きな気づきはなんですか?」という質問にお答えします。

「二足のワラジの履き方」

広告会社・博報堂に勤務しながら劇団を旗揚げしたという、業界ではすごく有名な方です。テレビドラマの脚本も手がけていて、代表作には朝の連続テレビ小説『あすか』や『瞳』があります。インタビュー前に作品を改めて見直したのですが、もう泣けて、泣けて仕方ありませんでした。ほんとうに素晴らしい脚本を書く方です。

CM、演劇、テレビドラマという3つの分野のものを作り続けてきた彼の人生そのものも面白いのですが、サラリーマンをしながら自分のやりたいことで結果を出すという「二足のワラジの履き方」にも非常に興味がありました。

鈴木さんいわく「幸せに二足のワラジを履くコツ」は、
「両方全力でやることじゃないですかね。バランスを取ろうなんて思わない。僕は広告も好きだった。博報堂という会社も好きだった。体がふたつあるならば、両方ずっとやりたかったんです。博報堂をやめたのは、どっちか辞めないとどっちもだめになると恐怖を感じたから。ぼくは両方とも好きだったから両方とも全力でやって、ついに力尽きた。そのときに博報堂は優秀な人がいっぱいいたけど、劇団を主催しているのは、僕しかいなかったということですね」と鈴木さん。

「ということは、できるところまでは二足のわらじで行ってもいいということでしょうか?」と、鈴木さんにたずねると、「ふたつ、みっつ、やりたいことがあればやればいいのよ、寝なきゃいいんだから(笑)」という答えが返ってきました。

そういえば、僕もサラリーマンをしながらキクタスを立ち上げたときには、寝る前を惜しんでインタビューや音声の編集をしたものです。ただただ楽しくて没頭していただけですが、あの頃僕は二足のワラジを履いていたかもしれません。やりたいことが複数ある方は、「寝る時間を削ってでも、全力でやれるか?」と自分の胸に聞いてみると、やるべきこと、あるいはやらないことが見えてくるのではないでしょうか?

《今回の耳のつけどころ》
□家庭環境が子どものクリエイティビティを育てる
□演劇、テレビドラマ、CM制作。作るときの特徴は?
□アイディアやひらめきが降りてくるのはどんな状態か
□お気に入りのジャズから考える演劇の構成とは

鈴木さんとの対談は、「いつまでもこの人と話していたいな」と思うような穏やかな雰囲気に包まれていました。劇団を主宰されていますが、「俺についてこい」という感じではなくて自然に心を開かせてくれる方です。僕のような若輩者にも「いまの若者って何を考えているの?」という感じで、すごくフラットに話しかけてくれました。

自分が年を重ねていっても、鈴木さんのように何にでも興味をもつ人間でありたいし、そうでないとクリエイターとしては成長できないかなと感じさせられました。

上記本編には載せきれなかったゲストとの秘蔵ショートトークは、キクマガオーディオメンバー(無料)に登録いただけるとお楽しみいただけます。

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