hiranoひらの・けいいちろう/小説家
1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。著書は小説、『葬送』『滴り落ちる時計たちの波紋』『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)『ドーン』(ドゥマゴ文学賞受賞)『かたちだけの愛』『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、エッセイ・対談集に『私とは何か「個人」から「分人」へ』『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』等がある。 2014年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
撮影:瀧本幹也

第1回「40代に超えるべき山」



今回のゲストは作家の平野啓一郎さん。「40代」をテーマにし、パリを舞台にした現代的なラブストーリー『マチネの終わりに』が生まれた経緯について伺いました。作品の着想や文学作品の役割についてもお話を聞きました。
『BRAND NEW COSMOPOLITAN』では、ベトナム漆画家の安藤彩英子さんと早川洋平の対談音声の一部をお送りいたします。

第2回「文学に触れる喜び」


平野さんは、「読者は、小説を読むことで、自分が憧れるような人が自分と同じ気持ちを抱いているという体験をしたいんじゃないかと思う」と語ります。彼が文学に目覚めていった過程や、文学の喜びについて伺いました。
「教えて早川さん」では、「朝型になるコツを教えてください」という質問にお答えいたします。

第3回「小説家は未来を予言する」


パリの同時多発テロや難民問題、震災、ISの人質殺害……。これらのことが起きる前に、まるでそれらを予知するようにテーマにしていた平野さん。自分の創造する世界と現実の世界が地続きになっていく感覚とはどのようなものでしょうか?
「ヨイコトヨイモノ」のコーナーでは早川洋平お気に入りの電子書籍のサービスをご紹介します。

第4回「クリエイティビティを刺激する」


お子さんのいる平野さんが、クリエイティブで居続け居るためにしていることを伺うと、情報が氾濫する社会の中で、クリエイティブに生きるためのヒントを見えてきました。平野さんお気に入りのアプリについても。
「教えて早川さん」のコーナーでは「どういう質問でお客様の声を聞きだしますか?」という質問にお答えします。

自分の中のクリエイティビティを目覚めさせる

1998年に『日蝕』でデビューし、第120回芥川賞を受賞。その他著書に芸術選奨新人賞受賞した『決壊』があります。4月には新作『マチネの終わりに』が出版予定です。

『マチネの終わりに』は、天才ギタリストの蒔野と通信社記者の洋子という男女のラブストーリーで、テーマは「40代」です。平野さん自身も40歳で、お会いした日は、サイズ感のぴったりしたおしゃれなパーカーを着こなしていました。落ち着いていて洗練されたその雰囲気は、クリエイターやアーティストに近いものがありました。

僕は「クリエイティブでいるためには、クリエイティブな環境をクリエイトすること」という言葉を座右の銘にしているので、作家である平野さんが、クリエイティブで居続けるためにしていることを聞いてみました。

すると平野さんは「いい文章に触れること。よく活字離れと言われますよね。活字が印刷された文字と解釈するなら、確かに離れているかもしれないけど、文字を読むということに限定すると、人類の歴史上ないくらいの量を僕たちは毎日読み続けていると思います。
でも、そのほとんどがジャンクな情報なんですよね。その中に浸りきっていると物が作れないって感じがします。よい文章を読むとか、アートを見るとか、音楽を聴くとか、自分のクリエイティビティを刺激するようなものに常に触れるようにしていますね」とのこと。

彼の小説を読んでいると、音楽や映像がありありと頭の中に再生されます。それは日頃からよいものに触れ、自分をクリエイティブな環境に置いているからなのでしょう。

僕たちの身の回りには、FacebookなどのSNSやウェブニュースなどを始め、雑多な情報が氾濫しています。情報の洪水の中から主体的に質のよい情報を選んで触れ続けることが、自分の中のクリエイティビティを呼び覚ますことになると改めて感じました。

《今回の耳のつけどころ》
□小説を書くときにモデルはいるのか?
□孤独を癒やしてくれた文学との出会い
□「未来は常に過去を変えている」という言葉の意味は?
□子育てをしながらクリエイティブで居続けるコツ

上記本編には載せきれなかったゲストとの秘蔵ショートトークは、キクマガオーディオメンバー(無料)に登録いただけるとお楽しみいただけます。

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