vol.160 荻野伸也おぎの・しんや/「レストランオギノ」オーナーシェフ。
1978年生まれ。世田谷区・池尻にある「レストランオギノ」オーナーシェフ。目黒「キャスクルート」等で料理長を務めた後、2007年に自店をオープン。予約が取れない店として業界内外で話題になる。肉料理が得意で、看板メニューであるパテ・ド・カンパーニュは専用アトリエを設けるほどの評判。2012年には代官山にこれらをカジュアルに楽しめる「TABLE OGINO」をオープン。現在は本店を含め5店舗を経営。

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第1回「本当に良いものは市場に出てこない」


今回のゲストは、予約の取りにくいフレンチレストランのシェフであり、起業家としても有名な荻野伸也さん。彼が契約農家からオーガニック野菜を受け入れる仕組みを伺うと、良い野菜が市場に出回らない事情が見えてきました。無添加へのこだわりや、ジビエの魅力についてもお話いただきます。
今月の「BRAND NEW COSMOPOLITAN」は、台北から作家の木下諄一さんと早川洋平の対談の一部をお届けします。

第2回「路地裏の店からの出発」


就職氷河期の時代に学生だった荻野さんは「これからは、手に職を付けないとだめな時代がくるんじゃないか?」と感じて、公務員のご両親に大反対されながらも、料理人の世界へ飛び込んだそうです。専門学校やフランスでの下積み時代のエピソードや、お店をオープンしてから採算が取れるようになるまでの道のりについて伺います。
「教えて早川さん」のコーナーでは、「仕事が忙しく、家族との時間が物理的に取れないときはどうカバーすれば良いのでしょうか?」というご質問にお答えします。

第3回「食を通じた社会貢献」


とつぜんの病気で入院を余儀なくされた荻野さん。その時に「朝起きてやることがあるということはどれほどありがたいか。働ける体があることはどれほどありがいことか」と感じ、それがターニングポイントになったそうです。その後に出会った農家の人々の関わりの中で、荻野さんがライフワークにしたこととは何だったのでしょうか?
今月の「ヨイコトヨイモノ」では「マウスピース」の魅力について語ります。

第4回「人生をかけたチャレンジ」


料理人として常に感性やクリエイティビティを磨く必要のある荻野さんは、旅に出ることと、いろんな人と話をすること、本を読むことで感性を磨いているそうです。各国のローカルフードを食べ歩く中で考えた、新しいプロジェクトの内容について話していただきました。
「教えて早川さん」のコーナーでは「個人が法人向けの仕事へ展開していくためにはどうすればよいのですか?」という質問にお答えします。

「スローフードをファストフード感覚で楽しむ」

予約のとれないフレンチの店として有名な「レストランOGINO」のシェフであり、惣菜販売の店舗展開を進めている経営者もあります。以前、仕事でご縁があり、大変面白い話を聞かせていただいたので、今回改めてインタビューをさせていただきました。

実は、以前、彼の経営しているエキュート品川内のテイクアウト専門店「TABLE OGINO」で、お総菜をいろいろ買ってみて驚いたことがあるのです。何が驚いたかというと、まず安いこと。すごく美味しいデリがワンコイン以下で買えるのです。高くて美味しいものはそんなに珍しくありませんが、オーガニックな野菜を使った無添加のデリをここまで安く提供しているところは寡聞にして知りません。まさに「スローフードをファストフード感覚で」というお店のコンセプトを表しているなと思いました。

荻野さんは、市場で行き場を無くした無農薬野菜やジビエの受け皿となる仕組みを作りつつも、オーガニックを前面に打ち出すのではなく、あくまで「手軽においしいものを食べてもらえる店」というスタンスをキープしています。その理由について荻野さんは、こう語ります。

「僕の料理は、まずおいしいことが大前提。そして安心安全で無添加であること。それを仰々しくやるのではなくて、ファストフードっぽく手軽に、なんならワンハンドで食べられるものがオーガニックだったらいいよねという感覚です」

常識や枠にとらわれない荻野さんのクリエイティブな発想や、仕事を通じて社会に貢献するあり方には、ビジネスパーソンが学ぶべきポイントがたくさんちりばめられていました。

《今回の耳のつけどころ》
□日本の市場にオーガニックな野菜が出にくいのはなぜか?
□両親に反対されながらも料理人を目指した理由
□病床で考えた、料理人として生きる意味とライフワーク
□「日本人だからこそできる多国籍料理」とは?

今回お話を伺って、荻野さんは、熱いパッションと決めたことを必ず実行する行動力を持ちながらも、物事を客観的に引いて見られる方だということが伝わってきました。彼のブログも、ご自分の内面を全力でさらけだしている感じがとても面白いのですが、実はマーケティングの一環としてやっているとのこと。自然体でありながらも、ブレない、本質を見誤らない彼の慧眼は本当にすごいなと思いました。

上記本編には載せきれなかったゲストとの秘蔵ショートトークは、キクマガオーディオメンバー(無料)に登録いただけるとお楽しみいただけます。

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